熟練した技術を生かした職人ならではの注文住宅!!
長年の経験をもとに!
株式会社狩野建築
現役大工ならではの 極み とくとご覧あれ! サンプル

土台敷き

注文住宅や分譲住宅などの木造住宅での大工工事はまずは土台を敷く作業から始まります。土台を敷くにしても手順があり、まずは墨出しから行います。基礎工事にかかる前に仮設工事の丁張(遣り方)を行いましたが、ここでもこの丁張が生きています。基礎工事完了後、丁張に印をした基礎工事の真ん中の隅(芯墨)をはじからはじまで水糸を張り、基礎に芯墨を4隅出します。基礎にはアンカーボルトが出ている為、基礎の真ん中で隅を打つのは不可能ですので、逃げ墨(芯墨から土台の面)になる墨を出します。こうするとアンカーボルトに干渉せず墨を打てます。4隅同じように墨を打ったら再度その墨が直角か確認します。確認の仕方として昔から三四五(さんしご)といい直角を求める方法で確認します。直角を確認したら、図面を確認しながら基礎に墨を付けます。すべて墨を付け終わりましたら土台にアンカーボルトの位置を印してキリで穴をあけ基礎に土台を敷いていきます。建物の床下に換気をよくするため昔は風窓といい風を通す穴を基礎工事の段階で開けていましたが、穴をあけることにより基礎の強打が弱くなるため、現在は基礎と土台の間に厚み20㎜程度の石粉と呼ばれる炭酸カルシウムでできている基礎パッキンというものを基礎に敷いてから土台を敷きます。土台を敷き終わましたら、一度アンカーボルトをすべて締めて基礎に土台を引き付けてからレベルを出します。(現在はレーザーで出すことが多いです。)基礎は勿論レベルを見ましたが、土台の木の癖などもあるのでレベルを確認して、1㎜・2㎜などの不陸を調整版で調整します。すべて調整し終わったら、土台が真っすぐになるようにアンカーボルトを締めます。締め終わりましたら、最後に土台に水糸を張り確認して土台敷は終了です。土台のレベル(水平)が悪いと床が傾いたり建具の開け閉めが悪くなる原因になりますし、土台が真っすぐでないと室内の壁や外壁などが真っすぐにならないので、最初が肝心です。

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祝上棟!!

建て方工事

注文住宅や分譲住宅などの新築住宅の建て方(上棟式)は、とてもおめでたい行事です。上棟式・木造軸組み工法の建て方は大安・先勝・友引などの縁起の良い日に上棟して、昔は餅まきなどもしたくらい盛大に行われたものです。現在はプレカットといい、工場で柱・梁などの構造材を加工してくるケースが多いですが、昔は大工の棟梁が構造材を作業場で昔ながらの仕口などを使い、手作業で構造材を刻むことが多く、棟梁の腕の見せ場でもありました。今は1階の土台や2階の梁などに24㎜以上の合板を張り水平方向の強度を高めますが、昔は火打梁という構造材を土台や2階の梁に斜めに設けることにより、地震や台風などの災害により水平方向の変形を防止していた為、上棟日には足場が悪く危険性はありましたが、現在は上棟の日に2階に合板を張る為、足場も良くなり安全性が高まり作業の効率も良くなりました。小屋組みは現在も火打梁りで水平方向の強度を高めます。

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棟上げ

注文住宅などの新築工事の上棟式は、まず大安・先勝・友引などの日に行うのが良いとされています。

上棟式の日に天候が悪く、翌日に延ばす場合は、棟梁が柱を1本建てにきて翌日建て方を行う場合もあります。まず、注文住宅などのお施主様がいらっしゃる場合は特にですが、建て方を始める前に棟梁がお神酒を用意して安全に無事上棟が終わることを祈願してから建て方作業に掛かります。無事棟をかけたら、幣串を棟に麻縄で南向きに縛り上棟式は無事終了です。幣串には何年の何月と記載しお施主様の名前を書くと建物を解体しない限り残ります。幣串とは、家内安全・魔除けの意味で注文住宅などの新築の住宅につけるものです。昔は農家の建物や注文住宅などで餅まきをした方も多くありまして、幣串を3本作り餅まきの時に祭壇にも飾ることがありました。幣串は建物完了後、屋根の中に納まり家の守り神として何年も残っています。棟まで上がったら上棟式は無事終了です。上棟後、工事の安全と無事建物が完成することを祈願して、棟梁が取り仕切りお施主様と建物の4隅に塩・酒・米をまいてお清めをします。お施主様が職人をもてなす意味合いもあり工事関係者にご祝儀を渡し宴会を設けて、お施主様がご用意してくださったお酒や料理が振る舞われます。現在は鳶職さんも大工さんも車で来ますので宴会は少なくなりましたが、お赤飯やお弁当などの手土産を用意して頂き持ち帰ることが多いです。

 

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屋根下地工事

棟上げが終わり屋根の下地工事です。屋根の下地工事の手順としまして、まずは屋根板の下地となる垂木組みからです。屋根の垂木の間隔は450㎜ピッチで組みます。これは野地板(屋根の下地の合板)のサイズに合わせた寸法です。野地板も現在は構造用ラーチ合板(別名:針葉樹)を張ることが多いですが、昔は杉材の野地板を使用したりしました。今でも天然無垢のお家を建てたいという方は杉材の野地板を使用するケースはあります。しかし屋根の構造性を高めるのと、作業の能率を高める為に針葉樹の構造用ラーチ合板を使うことが多くなりました。弊社は屋根の構造を高める為、構造用の釘(N50)を使用し、合板のジョイント(合板の接手)は100㎜間隔、合板のジョイント以外は150㎜間隔で釘を打ち耐震性も高めています。今の建物は軒先もケラバ(雨樋を付けない場所)も広小舞を使わず構造用合板で納めることが多いですが、昔は軒先には広小舞ケラバには登淀を取り付けることが多かったです。

広小舞は特に瓦葺き屋根に多く使われます。なぜかというと、瓦は下から順番に重ねて角度を保っているので、一番先端の瓦は次の瓦の厚みがない為、そのまま野地板に直に瓦を葺いてしまうと先端の瓦の角度が下がってしますのです。それを阻止するために瓦葺き屋根の広小舞はそれを考慮した厚みがとられ瓦の勾配がすべて同じ角度にする役割もあるのです。役割としては、野地板などの木部の小口は雨水を吸収しやすく木部を劣化させ腐食しやすくなりますので、それを防ぐ為、の役割として広小舞を使用するのですが、弊社は雨水の吸収を避ける為、軒先とケラバの合板には板金を巻き雨水の侵入を阻止するような施工をしています。必ず屋根の棟にも棟換気を付け、屋根の熱気を排出させます。

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構造金物

注文住宅や分譲住宅などの新築住宅は住宅瑕疵担保保険に加入致します。その検査対象となるのが構造金物と耐力壁などです。構造金物は設計屋さんが構造計算をして筋交いや金物の位置を図面に作成します。その図面に記載されている位置に筋交い・構造金物・耐力壁(構造用合板の釘のピッチ)指定の釘が使用されているか、などの検査をします。この検査に合格しないと、瑕疵担保保険に加入できないので、金物の不備や構造壁の釘の本数が足りない場合はその場で対処をします。基礎の配筋検査と構造の金物・構造壁・筋交いなどの中間検査が終了すれば、検査済みのポスターがもらえるので、工事中は玄関などの目につきやすい場所に貼ります。瑕疵担保保険の検査はここまでです。工事完了後、お施主様にお引渡しをする前に保険証明書を発行してもらい引渡しの時にお施主様にお渡しします。

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下地工事

注文住宅・分譲住宅などの木造在来工法の仕事の流れとしまして、屋根の野地合板張りが終わりましたら、今度は柱と柱の間に建てる間柱を建てます。

今は木造住宅も外壁の合板で耐力壁をとる事が多く外壁の合板のジョイントで柱が無く間柱を建てる箇所は厚み45㎜の間柱を使用します。一階は間柱・窓台などの下地が組み終わり、外壁の合板を張りましたら防蟻処理をします。防蟻処理(シロアリ対策・予防)は建築基準法にも定められていますので、新築を建てる場合はほとんど行われています。

防蟻処理には5年のシロアリ防蟻施工保証書が出ます。防蟻処理に使用する薬剤の効果も5年間と言われていますので、5年を目安に防蟻処理を行うことをお勧め致します。新築の時は壁の中に隠れる柱や間柱・構造用合板・床下などは散布できますが、5年後に防蟻処理をする場合は床下から潜り床下からの作業になりますので、床下に点検口など設けとくと良いと思います。

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